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KCI 등재
連体詞「こういう」「こうした」の使い分け
Use of adnominal "kouiu" "koushita"
近 悠 美
日本文化學報 권 63호 25-48(24pages)
DOI http://dx.doi.org/10.21481/jbunka..63.201411.25
UCI G704-000681.2014..63.005

本稿は、連体詞「こういう」「こうした」の使い分けについて述べたものである。学術書や辞書では、「こういう」「こうした」の意味・用法は同じであるとしているが、例文によっては置き換えられない場合もあるため、両者には使い分けがあると考えた。 考察の結果、「こういう」は、指示対象と係り先が一致していないときに用いる用法であることが分かった。次に、係り先には「こと」「もの」などの形式名詞が多いことが明らかとなった。そして、指示対象がコンテクスト外にある場合も、くだけた言い方の場合も許容されることから、話し言葉に多く出現する指示詞であることが分かった。 一方、「こうした」は、指示対象と係り先が完全に一致しているときに用いる用法であることが分かった。次に、指示対象と係り先の両者、あるいは、どちらか一方が特定の物事である場合に許容されることが明らかとなった。そして、指示対象がコンテクスト内にあるため指示対象の特定がしやすいこと、また、くだけた言い方の場合は許容されないことから、書き言葉に多く出現する指示詞であることが分かった。 最後に、両者が許容される場合の使い分けについて、「こういう」の場合は、指示対象の他にもあると捉えられ、「こうした」の場合は、指示対象のみであると捉えられること、また、「こういう+係り先」の場合は、指示対象の特徴や性質、内容を表し、「こうした+係り先」の場合は、指示対象自体を表す、の2点が明らかとなった。

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