本稿では朝鮮総督府編纂の『普通学校国語読本』(8冊, 1912〜1915, 以下:『国語読本』)と台湾総督府編纂の『公学校用国民読本』(12冊, 1913〜1915, 以下:『国民読本』)の内容を分析して日帝の植民地政策が植民地国家でどんなに表象されたのか考察してみた。<日本語教科書>は植民地人を天皇の臣民で同化させるのに重要な役目を成し遂げ、日帝の教育目標に当たるように編纂された。また日本語だけではなく支配イデオロギーまで盛られているから植民地教育政策に重要な役目を担当した。
日帝は植民地人に日本精神を嵌め込むために日本語時間を一番多く配当し、敎科書で全学年にかけてよほど多い分量を学習するようになっていた。『国語読本』は先に植民地になった台湾総督府の『国民読本』の試行錯誤を適用させた形のある程度検証された状態で出版された。『国民読本』では単元に内容だけ出たが『国語読本』では単元が終わる度にその科の理解ために<練習問題>、<語彙解釈>, <変体ガナ>など多様な教授法を適用している。また台湾人に朝鮮を説明する比重より朝鮮人に台湾をもっと説明しようとする部分に力を注いだ。そして日本を中心に朝鮮と台湾を連結して、朝鮮と台湾を日本の部属として扱っている。三国が合併されて日本を中心にした<日本広報>に力を尽くしたのである。殖民地人に対する教育は単純な教育だけではなく殖民地人を日本人化して同化させようと思う意図が潜在されたといえよう。「植民地人造り」のために日本語の教科書が大きい役目を果たしていることを把握することができた。