本稿は日本と韓国の大学ホームページに注目し、いくつの言語でホームページが作成されているのか、多言語表記がどのようなパターンで現れるのか、そして多言語表記以外に情報弱者や障害者などに対する配慮の装置は備えているのかについて調査したものである。
その結果、日本より韓国の大学のホームページで多言語化が進んでいることが分かった。そして、両国ともに一番多い多言語化パターンは自国語·英語の組み合わせである。また、日本の大学ホームページでは中国語の場合、簡体字と繁体字に分けて作成し、韓国では簡体字のみで表記されている。日韓ともに小規模の地域より大規模の地域で多言語化されている傾向がある。日本は老年層や若年層に対する配慮として文字のサイズ調節機能と携帯サイトが設けられている。一方、韓国では情報弱者や障害者のためのアイコンが存在していることが分かった。