18.97.14.83
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『枯野抄』論
金熙照
일본어교육 vol. 58 207-218(12pages)
UCI I410-ECN-0102-2012-730-003033498

本作品は大正七年「新小說」に發表され、一年後『傀儡師』(新潮社、大8·1)に所收されたもので、芥川のいわゆる藝術家小說に屬する作品である。 テキストは章立てなしに、江戶時代の俳人松尾芭蕉の臨終をめぐって、芭蕉の門人木節、其角、去來、支考、乙州、惟然坊、丈草などの7人の心境を描いている。このうち丈草の感慨に作者芥川の心境が入っている。丈草の心境は、<限りない悲しみ>と<限りない安らかな心持ち>である。丈草の<安らかな心持ち>というのは、<久しく芭蕉の人格的壓力の桎梏に、空しく屈していた彼の自由な精神が、その本來の力を以て、漸く手足を伸ばそうとする、解放の喜び>である。つまり、丈草の心境は芭蕉という大宗匠の束縛から精神的に自由になった解放の心境である。瀧澤馬琴が<あらゆる殘滓を洗って>創作家として輝いていたように、丈草も芭蕉という俳諧の大禦所の<人格的壓力>から解放され、新たに俳人として出發するのである。

[자료제공 : 네이버학술정보]
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