本稿は村上春樹作『ノルウェイの森』の日本語原文と韓國語飜譯用例を中心に「-的」に關する韓ㆍ日兩言語間の對應表現について調べたものである。その結果をまとめると、次のようになる。, 1「社交的」「保守的」「樂天的」などのように日本語と韓國語との同形漢語自體に語義と用法が一致する場合と「內省的」「系統的」などのように一致しない場合がある。, 2「徹底的」「健康的」「本來的」などのように日本語では「-的」との結合が可能であるが、韓國語では不可能な場合がある。こうした場合、日本語「-的」の先行語基のみ對應する場合と異形漢字語に對應する場合がある。, 3日本語では先行語基「極端」「正常」に接辭「-的」が付かないが、韓國語の對應表現では「極端的」「正常的」などのように「-的」との結合が可能な場合がある。, 4「原則として」「全體として」「總體として」などは韓國語「原則的으로」「全體的으로」「總體的으로」に對應し、日本語の副詞的用法の「原則的に」「全體的に」「總體的に」とは類義語構造となっている。