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Candidate
中世の尼の一考察, 1 -出家の諸形態について-
감영희
일본근대학연구 vol. 20 87-101(15pages)
UCI I410-ECN-0102-2012-830-003013102

中世において多樣な存在形態をなしていた女性の實態を妻·母という限定された局面でのみ理解することになりやすい。というのは、家族に抱合され妻·母としての地位をもった女性の硏究から明らかになる女性像は中世女性の一部であって、すべてではないということを意味する。中世社會においてはさまざまな形で存在した家族·世帶を形成しなかった、言わば中世女性史の周邊的部分を形成した女性の在り方を解明することは家族中心に行われてきた中世女性史の全體像を見直して見るということで、本稿では家族內的位置づけから排除された女性を考察の對象にしようとする。大きく尼僧·遊女·巫女などが擧げられるが、まずは尼について檢討することにし、特に今回は尼は女性であり、女性と佛敎という課題を取り上げる上で尼に對する第一の考察として「出家の諸形態」について檢討してみる。女性出家の諸形態を大別してみると、女姓自身の老·病·死に關わる現世及び來世の救いのための延命·臨終出家、夫·子供·主君などの死者供養のための出家、職業的な比丘尼となるための幼年出家などがあり、離婚としての出家などもあった。此の他にも刑罰としての出家、勘當後の身の處し方としての出家など、多種多樣な契機や事情があったわけである。このような出家原因の基本的樺組みは、古代と變わらないものが多いのも事實であるが、中世的な特徵をいくつか擧げてみると次のようである。まず、中世では來世を考え佛敎的な環境の中で晩年や最期を迎えることが古代以上に一般化していた。このために老若·貴賤を問わず、死を予感した人人は出家を志し、男は僧、僧は尼としての法名を豫め得る出家を遂げて死を迎えることが增加している。つぎに子の增加のため、出家と婚姻や家政とのかんけいが、古代ほど巖密に解決されなくなったことも特徵の一つである。そして、夫の菩提のために出家したり自分の延命のために出家した尼が、その後も家政に携わることが多くなっている。また婚姻關係においては、夫生存中の妻の自由出家は婚姻の解消となるが、夫死亡後の夫の菩提供養の出家は婚姻の解消とならず、妻の夫方への歸屬を繼續させることに繫がると考えられる。さらに、僧におけると同樣に幼年出家が尼について增加し、職業的な尼の存在が家族や社會に一定の役割を果たすようになったことも、その特徵の一つであろう。

[자료제공 : 네이버학술정보]
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