韓局と日本は「近くて遠い國」であると、よく言われている。それは、ともに東アジアに位置し、よって同じ漢字文化圈に屬しているうえ、人種が同じであるにも拘わらず、類似点よりは、相違点がたくさん見られるからである。この論文は、兩國が善隣友好を維持するためには、互いに相手の文化をもっと深く理解する必要があるという前提の下で、兩國の相違点を調べ、兩國の社會的な特徵を比較分析したものである。まず、韓國は、個人が社會からはみ出したがる傾向が强いのに對し、日本は、個人より社會そのものを重視する。次に、韓國は、常に自分なりの活路をさがす國であり、日本は、社會に溶け입めば安住できる國である。三番目に、韓國は、個人に經濟力が集中する場合が多いが、日本は、社會そのものに經濟力が集中している。四番目に、韓國は、原則にゆるく、ゆとりがある反面、日本は、原則に嚴しく、ゆとりがない。最後に、韓國では、個人が社會をリ一ドしようとするが、日本では、個人が社會から壓力を受ける場合が多い。要するに、韓國は、人より下位槪念として社會が存在する。つまり各個人が社會の上で踏ん張っている。それを私は、「地上型社會」と名づけた。それに對し、日本は、人の頭上に社會が存在する。つまり各個人の上位槪念として社會がある。それを私は、「天井型社會」と名づけた。