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만엽집(萬葉集) 2858번가(番歌)의 여(與)의 훈독(訓讀)
A Study on the Kunyomi or Japanese Explanatory Reading of 與 in Man`yoshu`s No.2858
안희정 ( Hee Jung Ahn )
일본어교육 vol. 56 205-219(15pages)
UCI I410-ECN-0102-2012-320-002297645

本稿は、異讀のある卷12-2858の第5句の「與」の訓讀に關して旣存の注釋書における訓讀及び注釋を檢討し、より適切な訓讀について考察したものである。また「與」を副詞と見て「トモニ」と訓讀している問題に對し、中國語との比較檢討を行った。その結果をまとめると、次のようになる。一番目、万葉集の中で「與」は2858番以外で「サベ」の表記として用いられた例がない。万葉集における「サへ」の表記としては、音假名28回, 訓讀11回, そして訓假名2回の計41回が見られるが、「與」が使われた例はない。二番目、「コソ」の表記として「與」が用いられた例が15回見られるが、すべて「動詞(連用形)+與」の形式で日本語語順となっているのが特徵である。從って漢文語順の「與+動詞(經)」の「與」を「コソ」と訓讀することには同意しがたい。三番目、「與」の訓讀としては「ト·コス·アタフ」のみが存在し、訓讀字の表記47回中、漢文語順は4回しかなく、43回が日本語語順となっている。特に卷19-4238の歌謠の「誰與」は漢文語順から離れ、すでに日本語の語順が定着しつつある事が分かる。四番目、第2句の「不寐」を除いて第1句から第4句まで完全に日本語の語順に從い表記されていることを考慮すると、第5句だけを漢文語順として讀むことは異例であり、その根據を提示することも困難であると考えられる。五番目、「與」が「トモニ」と訓讀され副詞として扱われていることに對し、中國資料を檢討してみた結果、「與」には「トモニ(共に·一緖に)」の意は全く見られなかった。從って「與」についての辭典や注釋書で見られる「トモニ」の訓讀は、副詞ではなく介詞(前置詞)として用いられていると考えた方がよいと言えよう。六番目、万葉集以外の上代資料「古事記」「日本書紀」「金石文」における「與」を檢討してみたところ、「與」が單獨で副詞として用いられた例は存在しなかった。從って、万葉集で「與」を「トモニ」と讀み副詞として取り扱うことは適切ではないと言えよう。以上のような根據により2858番の第5句の「與」は「卜」と訓讀する方が適切であり、また「與」を副詞の「トモニ」と訓讀することは中國語の用法には見られないので、これは日本式訓讀もしくは日本語的な用法であると考えられる。

[자료제공 : 네이버학술정보]
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