18.97.14.88
18.97.14.88
close menu
Accredited
抄物における漢字音と先學の說 -玉塵抄と詩學大成抄を中心に-
이승영
일본어교육 vol. 54 129-141(13pages)
UCI I410-ECN-0102-2012-730-001775188

本稿は、惟高妙安が『玉塵抄』(1598)と詩學大成抄(1561)の中で、漢字音と關わるどころでどのような先學の說を、どのような形で續承しているかを具體的に考察し、先學の說での漢字音と當時の漢字音とのかかわりなどを觀察してきたものである。その結果、惟高妙安は漢字音にかかわる說明において、景徐周麟をもっともよく引いていること、續いて、敎家、眞乘の說もよく引いていることがわかった。先學の說の內容をみると、その當時における吳音と漢音の對立を示しているもの、淸濁で對立しているもの、先學によってただ單に對立している漢字音を示している場合などがあった。また、惟高妙安が抄文の中で先學の說を受けて論じている漢字音と當時の他の漢字音資料の漢字音と比較してみた結果、抄物での吳音·漢音と『文明本節用集』の吳音·漢音はほとんど一致していることから、その當時の五山禪僧においては、吳音と漢音の分類についてある程度の共通理解があったことが明らかになった。漢字音の淸濁についても惟高妙安は、眞乘を景徐とともに重視していたことが分かった。なお、眞乘は、一つの漢字が先學によって淸濁で對立している場合、いずれも淸音に讀むべきであるとしている點が注目される。また、先學の說での漢字音と當時の識字層に廣く用いられている一般的な通俗漢和辭書の『倭玉篇』の音注の重なり具合いが高いことが明らかになった。

[자료제공 : 네이버학술정보]
×